前作『死舞草』


死舞草とは、にぃと(生放送主)が今年の夏に、ニコ生で突発に立てたホラーノベルゲーム企画。
制作期間はおよそ半年程。

とニコニコ大百科に書いてある通り、ニコニコ生放送を通じて、『にぃと』を中心として知り合った数人で作ったゲームです。
2009年6月に発足して、どんな内容にするか、どんなキャラを出すかなど、話し合い、すぐに決まり、出だしは好調でした。
ジャンルはホラー、かわいい女の子が多数登場する、などもう4年も前のことなので記憶もだいぶ朧気ですが、そんな感じで進めていたと思います。

にぃとがどんどんキャラを描いて、そのクオリティも高く、音楽もそれに負けじとタイトル画面の曲に始まり、OP、日常、と次々と進めていきました。
大雑把な進行の計画もあり、それぞれのセクションがそれに向けて、各々が持て余していた技術を存分に発揮していたかのように見えました。
が、問題のあるセクションがありました。
シナリオです。
8月が終わるまでに、何かしら形にして、提出すると決まっていたのに、一向に動き出す気配がありませんでした。
シナリオ担当を名乗りでた者は5人いて、全員が未経験者という、そんな状況でした。
それでも、やる気があるのなら、誰も拒みはしないし、そもそも有志で集まるというのは、クオリティより楽しさを優先して作るものです。
だから、締め切り当日まで様子を見続けてました。
結果は、何もあがってはこなかったに等しいまま終わりました。

ここが最初の足切りです。
やる気があるのか、ないのか、会議で問いただし、ない者は切って、ある者は締め切りを伸ばして待つ。
そう決め、様子見を継続。
ところが、期限を伸ばしても結果は同じでした。

もう待つ意味はない、というのがメンバーの総意で、どうするか悩む日々が続きます。
やめてしまうか?
でも、絵や音はいい素材が揃っているのだから、それももったいない。
なんとか完成させたい。

まず最初に、音楽担当のまももが『1章』を書き、
そこからKoimeが『2章』、絵師のにぃとが『3章』続けて書きました。
ただ、『完成させたい』と、それだけの思いで、2週間足らずで、それぞれ書き上げました。

全員素人で、なんの摺り合わせもなく、各々が考える『ホラー』を書いたので、毛色も違う、登場人物の性格すら一致していない、
そんな出来栄えでした。
シナリオを書き上げただけでは当然終わらないので、その後、演出の指定、それをスクリプトに反映させる作業も残っていました。
さらに絵も音楽も、同時に進めなければなりません。
とてもじゃないですがシナリオを直している余裕なんてなく、
そもそも、時間がとれたところで、物書きの勉強も何もしていない、素人3人が書いたのですから、よくなる保証もなく。
それでも、出来る限りシナリオ間の摺り合わせや、修正をしようということで、各々作業を進めていきました。

ここで、何を思ったか音楽担当のまももが、まとめシナリオなるものを書き始めました。
書きたいものを書きつつ、他の3話とも摺り合わせつつ、という狙いのもと進められたようです。
何分、さきほども話したように、致命的に技術が足りていないので、うまく合わせられたのかはわかりませんが……。
実は、『射水すみれ』や『マスター』というのは、
この企画とは無関係のところで、まももが暖めていたキャラで、
『底なしの洞窟』で少しだしてしまった、そのキャラをもう少し遊ばせたい、という理由で書いたようです。
こうしてできあがったのが『姉妹草』になります。

このときすでに、『Colors/Forset』やその先の構想までできいました。
(これに関してはまた次回詳しく話します。)

こういう趣味のゲーム製作の、一番の敵は、製作が滞って、そのまま企画が自然消滅していくことです。
原因は、お金をもらえないから優先順位が下がってしまうことや、進めていくうちに情熱がなくなってしまうことなどいろいろありますが……。
滞っている作業を強制的に進めさせる拘束力もないので、催促もできませんし、各自がやる気をだすのをただ待つしかできませんでした。

なので『死舞草』では、
『期限を決めて、メンバーがそれぞれやりたいことを詰め込んだ作品』となっています。
クオリティ云々より、『完成させること』を何より優先して作ったわけです。

改善点はもちろんたくさんありましたが、
制作経験皆無の人間が集まって、半年という期間でこれだけのクオリティのものを完成までもっていけたことは、
そうそうできないのではないかと思っています。
掲げていた目標を達成した、という意味においては、『死舞草』は成功だったのではないかと思います。

ちなみに当時の制作メンバーで残っているのは、1名のみで、あとは総入れ替えされています。

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