星詠みの紡ぐ詩/キャラクター


 

上平零

かみたいら れい。
2034年5月14日生まれ。“失われた歴史発掘事業”、略してURH事業所を設立。
仕事のため、日々切磋琢磨している。GCライセンス(Sランク)所持。
悪用されやすい“力”を持つため、橘山正雄という偽名を用いて活動している。

稲森アルル

いなもり あるる。
2038年11月11日生まれ。生まれたときから身体が弱く、零の元で仕事を始める直前まで入院生活をしていた。
ある出来事をきっかけに退院。“いろんな世界を見せてあげたい”という養母の提案から、零との共同生活が始まった。
GCライセンス(Sランク)所持。
偽名を用いる零に対してアルルが本名のままなのは、“稲森”という苗字が隠れ蓑として有効だからである。

おじさん

1994年生まれ。零の育ての親であり、アルルを預かることにもなる。
GCにとっては今や欠かせない“TPN”という情報共有システムを構築した、その界隈でその名を知らぬ者なしと言われた人物。
“やりたいこと”を一通りやりきったこと、老いを感じてきたことから、“里”という外部から遮断された小規模コミュニティを形成し、隠居している。
GCライセンス(Aランク)以上のユーザーの義務である“プロフィールの公開”を免除されている、世界に10人といない秘匿ユーザーのひとりである。

おばさん

1993年生まれ。
良き妻として、昴の足りない部分を補う役目を果たしている。
昴とは彼女が10代の頃からの“腐れ縁”。
「 」の内部事情を知り、生きている貴重な人物であるが、それらを外へ話すことは基本的にない。
話さないからこそ、“生かされている”のだから。

いつき

2029年生まれ。
実の父親である昴(すばる)から、“里”の管理を任されている。
『おまえは本当に“志々目”の男なのか?』と昴に小言を言われては困り笑顔で里に居座り続けており、周囲からの印象は“優しいけど頼りない”。
同じ家庭で育ったことから、零からは兄のように慕われている。
日中は主に管理室で“里”に関わるあらゆる業務に追われている。

ミカゲ

1996年生まれ。
かつて数多の人間を恐怖させた正真正銘のシリアルキラーであり、他者に気づかれず他者の命を奪う技術に関しては他の追随を許さない。
昴もその実力を認めており、零に“命のやり取り”の手ほどきを頼んだ。
零が幼少時、零が住む小屋のすぐ近くに住んでおり、晴れた日はよく風景画を描いていた。

入初龍生

いりそめ りゅうせい。
2032年6月生まれ。零より2歳上で、兄貴分。
“里”に住む子供は龍生と零のふたりだけだったため、仲が良くなるのは必然だったと言える。
零と同じく、ミカゲとの訓練の日々を送っていた。零より1年先に、外の世界へ旅だった。